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日本刀の種類や価値

2025/10/22

日本刀の種類

日本刀は、その長さや形状、作られた時代によって様々な種類に分類されます。主な種類は以下の通りです。
 

種類  刃長  特徴・用途
太刀(たち)
 
 約70~80cm以上  平安~室町時代初期に主流。反りが深く、刃を下にして腰から吊るして佩(は)く。
打刀(うちがたな)
 
 60.6cm(二尺以上)  室町時代後期~江戸時代に主流。「刀(かたな)」といえばこれを指すことが多い。反りは太刀より浅く、刃を上にして腰に差す。
脇差(わきざし)
 
 30.3cm~60.6cm(一尺~二尺)以下  打刀とセットで「大小」として用いられた。屋内戦や護身用。
短刀(たんとう)
 
 30.3cm(一尺)以下  腰刀とも呼ばれる。護身用や儀式用。
直刀(ちょくとう)
 
 様々  湾刀(反りのある刀)以前、古墳~奈良時代に作られた、反りのない刀。
薙刀(なぎなた)
 
 刃と長い柄を持つ  敵をなぎ払うための武器。
槍(やり)
 
 刃と長い柄を持つ  突くことを主目的とした武器。


日本刀の価値(値段)
 

日本刀の価値は、単なる金銭的な側面に留まらず、美術品歴史的・文化的な価値も含まれています。価格は数十万円のものから数億円を超えるものまで非常に幅広いです。

価値を決める主な要因は以下の通りです。

1.鑑定区分(格付け)
益財団法人 日本美術刀剣保存協会(日刀保)による鑑定書によって、その価値が大きく変わります。
保存刀剣:約10万円~100万円
特別保存刀剣:約30万円~300万円
重要刀剣:約100万円~500万円
特別重要刀剣:数百万~数千万円以上 鑑定書が付いていると、無銘(銘がない)の刀でもその価値が証明され、高額取引につながりやすくなります。

2.刀工(作り手)の格付け
名工・有名刀工の作品:国宝の「大包平」や「山鳥毛」のように、高い技術を持ち、歴史的に名高い刀工(人間国宝など)の作品は、極めて高額になります。
最上作(さいじょうさく):刀の位列で最も完成度が高いとされるランクの作品は高評価です。

3.保存状態
状態の良さ:錆びや傷、刃こぼれなどが少ない、手入れが行き届いた刀は価値が高まります。
銘の有無:刀身の根元(茎:なかご)に刀工の名が刻まれた「銘」があるかどうかも重要です。ただし、無銘であっても名工によるものと鑑定されれば高価値になります。

4.時代背景
古刀:鎌倉時代などの日本刀の「黄金期」に作られた刀剣は、一般的に価値が高くなります。
現代刀:現代の刀工が制作した刀は、美術品としての価値はありますが、古刀に比べて数十万円~100万円前後と比較的安価なものが多いです。


【過去の最高額】
現在、取引された中で最も高額とされるのは、国宝の**「山鳥毛(さんちょうもう)」**で、およそ5億円で取引されたと伝えられています。

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